SEO対策、うまくできていますか。
効率よくサイトにたどりついてもらうためには、無闇にキーワードを盛り込んでも効果は期待できません。
ユーザーが検索する際、どのような意図をもってそのキーワードを用いているのかを理解することが重要なのです。
この記事では、ユーザーの検索意図のくみ取り方をご紹介します。
ユーザーの意図を知ることがなぜ有効か
さて、本題に入る前に質問です。
この記事では検索意図という言葉が何度も出てきますが、検索意図とは何かと聞かれたとき、はっきりと答えられますか。
たとえば、青森 9月 気温 という検索をした人の意図はなんでしょうか。
答えは、恐らく適切な服装が知りたいということです。
さらに抽象化すると、その検索をした人は何が知りたいのかという言い方もできます。
これだけを言われると、なんだそんなこと、と思うかもしれません。
しかし、この考え方がコンテンツマーケティングにおいては非常に重要になります。
ぜひこのことを意識しながら読み進めてください。
それでは本題に参りましょう。
そもそも、なぜユーザーの検索意図を知ることが重要なのでしょうか。
それを理解するためには、Google検索の仕組みを知る必要があります。
Googleは、ユーザーの検索ワードや訪問するサイトの傾向、またサイトでの滞在時間や再訪問回数などさまざまな要素を分析することで、ユーザーが求めるサイトを上位表示する仕組みになっています。
つまり、検索結果は上記のような膨大なデータをもとにマーケティングをおこなった結果なのです。
従来、コンテンツ制作にはターゲットリサーチのための膨大なデータの分析が欠かせません。
しかし、検索結果を用いることで、ターゲットリサーチにかける労力を大幅にカットできるのです。
検索意図を知るには
では、どのようにしてユーザーの検索意図を探るのでしょうか。
もっとも簡単な方法は、実際に検索をかけて上位表示されたサイトの傾向をつかむことです。
なぜなら、前の項でも書いたように、上位表示されるサイトはその検索エンジンが総合的に高く評価したものばかりなので、ユーザーの検索意図を十分に満たしているものばかりだと考えられるからです。
簡単に言うと、質の高いページの良質な部分だけを集めてしまえば、とても質の高いコンテンツになるだろうということです。
ただし、ただ単にそれらのページのコピーでは勝てないため、必要な要素をしっかりと押さえたうえで独自性のあるコンテンツに仕上げなければなりません。
別の方法として、サジェストや関連キーワードを調べるというやり方もあります。
サジェストは検索窓に候補として表示されるもので、関連キーワードはGoogleの場合、検索結果の最下部に表示されているものを指します。
これらも実際のユーザーの検索をもとに表示されるため、検索意図を探る上でのひとつのヒントになるでしょう。
しかし、これらはあくまでもこういう検索をした人がいるという事実に過ぎず、必ずしもキーワードと検索意図が一致しないという点に注意が必要です。
サジェストだけを参考にコンテンツを構成すると失敗しやすいと言われるのは、これが理由です。
ユーザーが求めている内容を知るためには、検索結果とその内容をきっちりと把握する必要があります。
さて、ここからは検索意図を探るための具体的な方法を見ていきましょう。
まずは検索結果を参考にする方法です。
上位表示させたい検索キーワードで、どのようなサイトが上位表示されているのか、そしてどのようなコンテンツなのかを把握しましょう。
コンテンツの把握には、目次を用いると便利です。
ページの目次はコンテンツ全体を完結に表してくれているので、ポイントとなる箇所だけを効率よく押さえられます。
また文字数を確認することも有効です。
これは文字数が多ければ多いほどよいということでもなく、どのような内容をどれくらい詳細に記されているのかを知るうえで参考になります。
繰り返しになりますが、上位表示させるためにもっとも大切なことは、ユーザーの検索意図を汲み取ることです。
文章量を無駄にかさ増ししたところで、効果はまったくと言ってよいほど期待できないという点には注意しましょう。
続いて、サジェストを用いた方法です。
上にも書いたとおり、サジェストはあくまでキーワードとの関連性が高く、なおかつ検索された回数の多いものでしかないため、検索意図と一致しているかどうかは判断できません。
しかし、こういったキーワードで検索されているのは事実であるため、上手く利用することで潜在的な顧客に対して先回りしたコンテンツを生み出すことができます。
こういったコンテンツの積み重ねで、他との差別化を図れるでしょう。
関連キーワードの確認も欠かせません。
関連キーワードも検索意図との一致は絶対ではないため、サジェストと合わせてターゲットキーワードに適切なコンテンツであるかを判断する必要があります。
関連キーワードは、専用のツールを用いることで一括して集められます。
中にはGoogleだけでなく、Yahoo!知恵袋や他のエンジンからも関連キーワードを取得してくれるので、実際に検索をかけて関連キーワードを集めるよりも遙かに効率的でしょう。
最後は、キーワードを分類する方法です。
キーワードは、収集して終わりではありません。
集めたキーワードを検索意図ごとに分類することで、それぞれのコンテンツに応じた適切なキーワード設定が可能になるのです。
また、関連キーワードのところで紹介した関連キーワード取得ツールでは、基本的に同じような検索意図の単語が並びます。
しかし、そういった関連するキーワードの中には、稀に他とは少しずれたものが混ざっている場合があります。
そのキーワードを上位表示されている記事と見比べて、コンテンツとして記事に含めるのか、それとも別記事として内部リンクにしてしまうのかを判断しましょう。
検索意図をくみ取るスキルを磨くには
ここまで、検索意図のくみ取り方としてその方法を紹介してきました。
しかし、これが簡単にできるのであれば誰もコンテンツマーケティングに苦労しませんよね。
やはり初めのうちは慣れませんし、難しく感じてしまうものです。
そこで、ここからは検索意図をくみ取るスキルを磨く方法を2つご紹介します。
1つ目は、上位表示されるサイトを分析することです。
そんな単純なこと、と思われるかもしれません。
しかし、そのサイトは上位に表示されているため、ユーザーが求める内容に最も近いコンテンツだと言えるでしょう。
例えば「札幌 心療内科」と検索をした場合に 上位表示されているサイトは各項目ごと(文字数やキーワード、インデックスなど)の評価が競合と高いことが挙げれられます。そのため個人の主観で構いませんので、改善できる部分を参考に実施してみるようにしましょう。
もう1つの方法は、とにかく数をこなすことです。
文章を書くことはスポーツと同じで、経験により上達する部分が大きいと言われています。
スキルそのものを知ることは一瞬ですが、それを体得するのには時間がかかるのです。
とにかくたくさんの記事を書いて、そのたびに検索意図を考えるという経験を積んでいくほか無いでしょう。
まとめ
SEO対策におけるキーワードの検索意図に関するお話でした。
無闇にキーワードを並べても、効果が無いということを理解していただけたのではないでしょうか。
コツを掴んで経験を積めば、誰でも大きな効果が期待できるのが特徴です。
自社サイトを上位表示できずにお悩みの方は、ぜひこの記事を参考になさってください。