インターネット上で、SEO対策が大切だと言われるものの、「どのようなキーワードを選べば良いのか分からない」という方は多いのではないでしょうか。
キーワードは、コンテンツ作りで土台となる部分なので、非常に重要です。
キーワードの選び方次第で、アクセス数が増加して上位表示される可能性が高くなり、成果も変わっていきます。
そこで、今回は適切なキーワードを選ぶために、キーボード選定の方法やポイントについて紹介します。
Contents
□SEO対策キーワードを選ぶ前に確認するべきこと
キーワードを選ぶときに、いきなりキーワード選定をしたくなりますよね。
しかし、その前に確認するべきことがあります。
*なぜキーワード選定をするのかを考える
1.コンテンツ作りのため
キーワード選定は、検索からのアクセス数を増やすための、コンテンツ作りのためのものです。
最近のSEO対策では、コンテンツの重要性がより求められています。
どのようなコンテンツが必要とされているのかを洗い出すために、ユーザーの悩みの塊であるキーワード選定が大切なのです。
2.SEOの戦略作りのため
キーワードは、SEO戦略を作るための骨組みです。
自社サイトや競合の強みや弱みを明確にすることで、戦略の方向性が決まってきます。
この場合、自社サイトが検索されることで表示されるキーワードをなるべく広くもれなく選ばなければなりません。
*ユーザーとサービスの理解ができているか
SEOにおいて、最も重要だとされるのがサービスの理解です。
誰にも必要とされていないサービスは、SEO対策で失敗します。
その理由は、検索エンジンに適切で有益な情報をユーザーに届けるという考え方があるからです。
そのため、自社のサービスがどれくらい世の中に求められているのかを把握することが求められます。
*キーワードを出すための良質な仮説があるか
「自社はこのキーワードのカテゴリが弱いかも」「競合サイトはここに力を入れていないのでは」などと仮説を立てることも大切です。
万が一、この仮説が誤っていたとしても次の選定時に役立ちます。
仮説立てから検証、反省のサイクルを回すことで、効果的なSEO対策をすることができます。
□SEOの対策キーワードの選び方
キーワードは、5ステップでできます。
1.軸キーワードを洗い出す
軸キーワードは、自社のサービスに関連性が高いキーワード群のことです。
例えば、不動産であれば、「不動産」「賃貸」「マンション」などです。
このとき、検索ボリュームが大きいキーワードを選定することや、サイトのテーマや目的を意識して選ぶのがポイントです。
2.キーワードを拡張する
軸キーワードを参考に、候補を挙げていきます。
拡張するのには、ツールを使用するか、自力で集めるかの方法があります。
ツールについては、後ほど紹介します。
3.検索ボリュームを調べる
検索ボリュームは、1ヶ月にそのキーワードが何回検索されているかというものです。
簡単に言うと、需要のことを指しています。
ユーザーが全く検索しないキーワードでは、上位表示できたとしても成果にはなりません。
そのため、検索キーワードの需要がどれくらいあるのかを知っておく必要があります。
4.検索意図に応じてグルーピングを行う
ここまでで集めた検索意図に応じでグルーピングします。
検索意図は、「ユーザーが抱える悩み」のことです。
グルーピングをする際にやるべきことは2つあります。
それは、同じ検索意図のキーワードを1つのグループにまとめることと検索クエリの4分類に分けることです。
この2つを行うことで、ユーザーがどのような情報を求めているのかを明確にしやすくなります。
5.キーワードを選び、優先順位をつける
リソースやコストには、限りがあります。
そのため、優先順位をつける必要があります。
優先的に対策するべきなのは、以下の通りです。
・検索ボリュームが一定数ある
・競合性が高くない
・特定のトピック
・コンバージョンに近い
・自社の専門性を強みにできる
以上のような判断基準を総合的に鑑みてキーワードを選定しましょう。
□SEOキーワード選定でよくありがちな失敗例
キーワード選定で失敗すると、コストが無駄になってしまいます。
そこで、1つ1つのコンテンツが意味のあるものになるように失敗例を知っておきましょう。
*競合が強い
競合が強い相手に対し、検索回数が多いワードで挑むのは避けた方が良いでしょう。
自社にドメインパワーがあれば、問題ありませんが、そうでない場合は上位表示させるのは難しいです。
そのため、自社のドメインパワーに合うキーワードを選ぶようにしましょう。
*コンテンツが重複している
同じドメインに内容が重なっているコンテンツがある場合、同一サイト内で競合ページができる状況である「カニバリゼーション」が発生します。
カニバリゼーションは、SEOの観点から見ると良くないと言われています。
そのため、内容が同じようなものは避けたり、統合したりするようにしましょう。
□キーワード選定のポイントや注意点
キーワード選定でよくある失敗例を把握した上で、ポイントや注意点について解説します。
1.上位表示させたいキーワードに評価を集約する
検索ボリュームが大きいキーワードは選ばない方が良いことをお伝えしました。
しかし、内部リンクやサイト構造を活用し、時間をかけて上位化させることはできます。
例えば、上位表示させたいキーワードに関連するミドルキーワードやスモールキーワードで対策した記事を作成し、内部リンクでつなげます。
内部リンクが多く収集されたページは、サイト内でも重要なコンテンツであるとされ、検索エンジンからも高く評価されます。
この方法を利用することで、上位表示を狙うことができます。
2.記事型コンテンツで対策できるかを確認する
対策したいキーワードの検索結果で、記事コンテンツが表示されていない場合は、記事で対策したとしても上位表示されにくいという傾向があります。
それは、検索エンジンがキーワードを検索するユーザーの意図を満たすかどうかの答えとして記事型コンテンツが適切ではないとしているからです。
例えば、「大阪 賃貸」と検索するとSUUMOやHOMESなどの記事型コンテンツではないページが上に表示されますよね。
このようなキーワードでは、記事型コンテンツで上位表示させるのは難しいです。
□SEOキーワード選定におすすめのツール
ここまで、キーワードの選び方やポイントを紹介してきました。
最後に、キーワード選定する際に役立つおすすめのツールを紹介します。
・ラッコキーワード
ラッコキーワードは、1つのキーワードで検索する際に、同時に検索されているサジェストキーワードが分かるサイトです。
また、1つのキーワードで検索したときに「Yahoo!知恵袋」や「教えて!goo」などのサイト内にある質疑応答まで表示されるので、ユーザーが抱えるニーズも知ることができます。
・Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーは、キーワードの検索ボリュームをチェックするときに利用できるGoogle公式のツールです。
月ごとの平均検索ボリュームも分かるので、検索ボリュームが大きいサジェストキーワードで効率的にSEO対策をすることができるようになります。
□まとめ
SEOにおいて、キーワード選定は重要な作業です。
時間もかかりますし、手間もかかりますが、キーワード選定が適切に行われれば、結果もついてきます。
キーワードを選ぶ際は、ラッコキーワードやGoogleキーワードプランナーなどのツールを利用することで、作業が捗るので、ぜひ活用してみてください。
また、競合が強かったり、内容が重複したりしているコンテンツは失敗に陥りやすいです。
そのため、競合調査や自社の理解も求められますので、それらの研究も行うようにしましょう。