ほとんどの企業がサイトを所有している現代において、欠かせないのがSEO対策です。
他の競合よりも上位で検索されることは多くのメリットをもたらしますし、反対に下位になってしまうともったいないです。
SEO対策で意識すべきことは多くありますが、今回の記事では「見出し」に焦点を絞って情報をお届けします。
流れとしては、最初に見出しの役割という基本的なことについて確認し、その後良い見出しの作り方、適切な見出しタグの作り方、読みたくなる見出しの作り方を見て、最後にNG事項を確認していきます。
Contents
□SEO記事での見出しの役割
見出しタグの役割は、文章のテーマやトピックスを分かりやすく伝えることです。
見出しには階層があり、数字の若いh1に近いほど、大きな階層となります。
それぞれの階層ごとに役割があるので、確認していきましょう。
・h1タグ
h1タグは最も大きなタグで、ページ全体のテーマを表します。
ブログや記事ではタイトルタグのことを指すことが多いです。
ページで狙いたいキーワードを定め、それを簡潔に表したシンプルな文章にできると良いでしょう。
・h2タグ
コンテンツ内の目次や章に使われるタグです。
ユーザーがこのタグを見るだけで、その章の内容が分かるような見出しにできると良いでしょう。
・h3タグ
このタグは、h2タグの中のポイントを表現する見出しです。
より詳細な説明をするときに使われます。
メリットやデメリット、注意点を説明するときに使われることが多いです。
・h4タグ
h4タグは、h3の中の補足ポイントを表現する見出しです。
手順を細分化するときや、商品紹介するときに使われるタグとなっています。
□良い見出しを作るための3つのポイント
良い見出しを作るためには何に気をつければ良いでしょうか。
見出しに求められるのは、見るだけでコンテンツの要点が理解できることです。
そのためのポイントを3つ紹介します。
1.一目で文章の内容が分かる
見出しは内容をユーザーにシンプルに伝えるためのものです。
余計な表現を省くことに注力してください。
たとえば、この見出しである「良い見出しを作るためのポイント」はh2タグにあたります。
その中にh3タグとして3つのポイントが設定されているという構成です。
ユーザーはh2タグを見て「ここを見れば良い見出しを作るためのポイントがある」と分かりますし、h3タグを見て「これがその3つのポイントなんだな」と理解できます。
見出しはコンテンツの内容を理解するための地図のようなもの。
本文とは違い、要点だけをシンプルに記載しましょう。
2.平易で分かりやすい日本語を使用する
以下の2つの見出しがあったとします。
・違法アプリに注意!
・違法アプリにはアテンションが必要!
どちらも同じ内容なのですが、前者の方が分かりやすいですよね。
凝った表現は本文でのみ使用するようにしましょう。
また他にも分かりにくくなるポイントは多くあるため、逐次自分の文章が分かりやすいか確認するようにしてください。
3.ターゲットに合わせた単語を使用する
ターゲットの住む地域や属性によって、単語を使い分けましょう。
たとえば背広の下に着るシャツを東日本では「ワイシャツ」と呼ぶ傾向があり、西日本では「カッターシャツ」と呼ぶ傾向にあります。
西日本に住んでいる人をターゲットにした文章を書くときは、「カッターシャツ」という言葉を使用すると良いでしょう。
他の例としては、「アルバイト」と「パート」という言葉が挙げられます。
アルバイトは学生が使いがちな言葉で、パートは主婦が使いがちな言葉です。
東京の学生向けの文章を書くときはキーワードを「東京 アルバイト」とし、主婦向けの文章を書くときは「東京 パート」とするといった使い分けが考えられます。
□適切な見出しタグを作るための2つのポイント
続いて、適切な見出しタグの作り方を見ていきます。
意識したいポイントは2つです。
1.文章構造を適切にする
サイトにおける適切な文章構造とは、h1タグがh2タグを内包し、h2タグがh3タグを内包している構造のことです。
これがh2がh1を内包と言うように逆転していてはいけない、ということです。
検索エンジンは、hタグを見て文章構造を把握します。
またユーザーも適切な文章構造でなければ内容を理解できません。
ユーザーも検索エンジンも理解しやすい適切な文章構造を目指しましょう。
2.一ページにh1タグは一つだけ
h1タグは1つにすることをおすすめします。
そもそもh1タグの役割は、ページの内容を一言でまとめることでした。
そのためh1タグが複数あるとユーザーが混乱する原因になってしまうのです。
ただ、多くの場合h1タグはタイトルを表すため、あまり心配する必要はありません。
コンテンツを作り終える前にh1タグの数を確認する程度で十分です。
□読みたくなる見出しを作るための4つのポイント
見出しづくりは、コンテンツ制作の中で制作者に左右される部分の大きい工程です。
つまりここで差ができます。
では、良い見出しを作るためにはどうすべきなのでしょうか。
ここでは良い見出しを作るための4つのポイントを確認していきます。
1.読者のニーズを反映させる
読者のニーズを反映させるためには、サジェストキーワードを参考にすると良いです。
以下のツールは効果的にサジェストキーワードを示してくれるためおすすめです。
・ちえのわ
・ラッコキーワード
・ミエルカ
2.簡潔にする
見出し分が長すぎると読者の離脱率を増加させてしまいます。
当該の章の内容が一目で分かるようなものにしましょう。
3.具体的な数字を使う
具体的な数字を用いることで、読者の興味を引き出せます。
この見出しのタイトルも「読みたくなる見出しを作るための5つのポイント」としており、具体的な数字を入れるようにしてあります。
4.全体の流れを意識する
見出しは記事全体のフレームです。
よくあるのが単に見出しを並べてしまっている状態です。
そこに流れを加えられるだけで、読みやすい記事にできるでしょう。
□見出し設定でのNG事項
ここまではすると良いことについて解説してきました。
最後に、してはいけない「NG事項」を確認していきましょう。
1.見出しを作りすぎない
SEO対策で見出しが重要なのはここまでずっと解説してきたことですが、とはいえ見出しが多すぎるのも良くありません。
見出しばかりが目立つと、見出しの下の文章が薄くなってしまうためです。
2.キーワードを詰め込み過ぎない
キーワードを詰め込み過ぎるのはNGです。
具体的には、不自然に思えたらそれは多すぎです。
Googleも、キーワードの乱用について注意喚起を行っています。
キーワードの乱用はユーザーの離脱につながり、ユーザーの離脱はサイトの質が低いという評価につながります。
3.見出しを長くしない
見出しを長くし過ぎると、折り返しが必要となり見栄えが悪いです。
それぞれの媒体においてどれくらいの文字数が適切かは変わってくるので、長さについて逐次確認できるとベターです。
□まとめ
今回の記事では、SEO対策での「見出し」に絞って情報をお届けしてきました。
しかしこれはニッチな情報ではなく、SEO対策ではかなり重要なポイントです。
具体的に内容を振り返ると、見出しの役割から始まり良い見出しの作り方、適切な見出しタグの使い方、読みたくなる見出しの作り方、NG事項を紹介しました。
基本的なところから発展し、最後にNG事項と言う流れで解説してきたので、まずは最初の見出しから一つ一つポイントを押さえてください。