コンテンツを作成するときに必要不可欠な「キーワ―ド」ですが、その選定の時に欠かせないのが「検索ボリューム」です。
よく考えずにキーワードを選定すると望んだ結果を得るのは難しいため、検索ボリュームを上手に活用することが重要です。
では、そもそもSEO対策における検索ボリュームとは何なのでしょうか。
またそれはどのように確認でき、どのように活用していけばよいのでしょうか。
今回の記事では上記の疑問の解決を目指して、検索ボリュームやその重要性、確認するときにおさえるべき観点や実際のキーワード選定の流れなどについて解説していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
Contents
□検索ボリュームとは
検索ボリュームとは、検索エンジンで「特定のキーワードが検索された数」を示す数値です。
たとえば月に300回検索されたキーワードの検索のボリュームは300となります。
検索ボリュームはキーワードの選定やSEO対策において用いられる数値であるため、とても重要な指標と言えるでしょう。
検索ボリュームの多いキーワードを用いたコンテンツを作成して上位表示されれば、自ずと多くのアクセス獲得が見込めますよね。
反対に検索ボリュームが極めて少ないキーワードを用いて記事を書いても、アクセスを集めにくいでしょう。
なお、検索ボリュームはリスティング広告においても活用されます。
今回の記事で取り上げるのは「SEO対策においての」検索ボリュームです。
では、その重要性や押さえるべきポイントなどについて見ていきましょう。
□Googleの検索ボリュームの重要性
検索ボリュームは「Googleキーワードプランナー」を使用して調査できます。
ただし、Google広告を利用していない場合はおおまかな傾向は把握できるものの、正確な数値は得られません。
この情報は、適切なキーワードの選定に役立ちます。
しかし、単に検索ボリュームが高いキーワードを選ぶだけでは十分ではありません。
競争が激しいキーワードは上位表示を狙うのが難しく、戦略が必要です。
そのため、検索ボリュームに合わせて記事のアプローチを調整し、小さな検索ボリュームのキーワードをターゲットにした記事を増やし、その力を結集して大きなキーワードでの上位表示を目指す戦略が有効です。
具体的には、小さな検索ボリュームのキーワードを多くの記事でカバーし、それらの記事から得られるSEO力を、上位表示を狙う大きなキーワードに集中させることが重要です。
このようなアプローチを通じて、効果的なサイト設計とトラフィックの増加を実現できます。
このように、検索ボリュームは戦略を考える上でキーとなる指標といえるのです。
□検索ボリュームの確認時に押さえるべき4つの観点
検索ボリュームは多すぎても良くないと解説しましたが、ではどのような判断基準をもってボリュームを見ると良いのでしょうか。
ここでは検索ボリュームを確認するときに押さえて欲しい4つの観点を紹介します。
1.検索ボリューム数の多さは、競合の多さを示す
検索ボリューム数が多い場合、競合が強い可能性が高まり、同じキーワードを使用しても上位表示が難しいことがあります。
そのため、競合の中で差別化を図るために代替キーワードを探すことが重要です。
注目されているキーワードを使用すれば効果的であるという考え方は、SEOにおいては捨てるべきでしょう。
2.競合度の低さで判断することが重要
検索ボリュームの多いキーワードは競合が多いため、競合度を判断する際に、競合が弱いキーワードを選ぶことが有益です。
そのため、競合が低いキーワードをバランスよく使用することが重要であり、ユーザーに新鮮な情報を提供するための工夫が必要となるでしょう。
3.ユーザーの検索意図を確認する
検索ボリュームを調査する際、数字だけでなく検索意図も確認することが大切です。
たとえトレンドの言葉を使っても、ユーザーが求めている情報に合致していなければ効果が薄いでしょう。
ターゲットユーザーに焦点を当てることが重要です。
4.背景にある季節や時期的要因を考慮する
他のポイントを意識して忘れてしまいがちなことですが、季節や時期に合わないキーワードを使用することは集客や売上に影響してしまいます。
したがって、季節や時期に応じたキーワード戦略を立てることが成功の鍵となります。
□検索ボリュームを調べるときの注意点
検索ボリュームの見方は把握できたでしょうか。
続いて、検索ボリュームを調べるときの注意点を紹介します。
1.検索ボリュームはあくまで目安であり、実際のデータと異なる
検索ボリュームは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンが集計したデータに基づいており、正確性には限界があります。
したがって、サイト運営者やSEO担当者は、ツールで提供されるデータが実際の検索回数と異なることを認識すべきでしょう。
2.地域や時間帯は検索ボリュームを左右する要因となる
検索ボリュームは地域や時間帯によって異なり、同じキーワードでも異なる条件での検索ボリューム変動があります。
例を考えてみましょう。
たとえば、日本とアメリカで特定のキーワードの人気度が異なることが想像できます。
また朝と夜で検索の頻度も変わるのです。
3.検索ボリュームは季節やトレンドによって異なる
検索ボリュームは季節やトレンドにも影響され、夏と冬で人気のあるキーワードが異なります。
また、特定のイベントやニュースによって急激な検索ボリュームの変化が生じることもあるため、時勢やニュースも把握できているとベターです。
□検索ボリュームを用いたキーワードの選定方法
ここまで検索ボリュームについて解説してきました。
最後にこれらのポイントを踏まえた、キーワードの選定方法について解説していきます。
1.メインキーワードを選定する
サイトのテーマを明確にし、関連性の高い1つのメインキーワードを選びます。
ただし、メインキーワードは競争が激しいため、関連性のあるかつ検索ボリュームが低いキーワードとの組み合わせを考えるべきです。
2.複合キーワードをリストアップする
2～3語の複合キーワードをリストアップするために、キーワードリサーチツールを使用します。
これには、無料のキーワードリサーチツールである「ラッコキーワード」を活用するのがおすすめです。
入力ワードに関連した多くの複合キーワードが表示され、それらをリスト化して検索ボリュームを調査してくれます。
3.検索ボリュームの調査を行う
Googleキーワードプランナーなどのツールを使用して、リストアップした複合キーワードの検索ボリュームを調査します。
検索上位を狙えそうなキーワードが見つかれば、それをテーマに記事を制作してください。
選ぶキーワードは、サイトの状況に応じて決定するのが良いでしょう。
□まとめ
検索ボリュームとは、特定のキーワードの月当たり検索数を示す数値です。
この数値が大きいほど上位表示されたときに効果的ですが、ほとんどの場合で競合も多くなってしまいます。
しかし小さすぎても効果が薄れてしまうので、適切なボリュームのキーワードを選定する必要があるでしょう。
実際に検索ボリュームを参考にするのは、キーワードを選定するときです。
メインキーワードから複合キーワードを探し、それらキーワードの検索ボリュームを調査することになるでしょう。
キーワードを選ぶときは検索意図や季節・時期的要因も考慮できるとベターです。
少しずつ努力を重ねて、コンテンツを通じた目的の達成を目指しましょう。
