Webサイトを作っていて最も大きな悩みは、やはり「検索順位が上がらない」ということではないでしょうか。
検索順位が上がらないとサイトを見てもらうことができず、コンテンツを作っても見合った効果を得られません。
Webサイトを作った当初の目的も達成できないでしょう。
そこで今回の記事では、Webサイトの検索順位を上げるための施策について紹介していきます。
また検索順位が決まるメカニズムや検索順位を上げたいときのNG事項、検索順位の確認方法についても解説していきます。
SEO担当者の方必見の記事となっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
□検索順位が決まるメカニズム
検索順位を決める検索エンジンですが、GoogleやYahooなどさまざまなものが存在します。
今回は、世界で最大のシェアを持つGoogleについて、その検索順位が決まるメカニズムを解説します。
*検索順位が決まる3つの工程
1.クローリング
Webページを評価するのはクローラーと呼ばれるロボットであり、この評価のためのクローラーの行動をクローリングと呼びます。
クローラーはwebページ間に張り巡らされたリンクを辿ることで、インターネット上を巡回しています。
2.インデックス
さて、ここでクローラーが収集したWebページはWebデータを保存する「リポジトリ」に一度置かれ、その後再度分類されます。
分類後にはユーザーが検索できる状態になるのですが、この分類までの工程を「インデックス」といいます。
3.検索アルゴリズムに基づいて結果を表示する
インデックスされたWebページは検索サーバーに保存されます。
そしてユーザーが検索する度に、検索サーバーから検索されたキーワードに当てはまるページが引き出されます。
以上が検索時にWebページが表示される仕組みです。
ここで検索エンジンが表示するwebページについては、「検索アルゴリズム」によって決まっています。
このアルゴリズムはGoogleが作成したもので、200以上の要因で検索順位が決まっています。
また日々アップデートされていることもあり、非常に複雑なものとなっています。
□検索順位を上げるためにすべきことは?
では、検索順位を上げるためにはどんなことをすればよいのでしょうか。
クローラーがサイトを評価する基準は多くあると紹介しましたが、ここでは主要な施策を10個紹介します。
1.ドメインの正規化
ドメインの正規化は、WebサイトのURLを統一することで、Googleでの評価を向上させる方法です。
これには「www」の有無や他の要素の正規化も含まれます。
重要なポイントではありますがコンテンツを大幅に変える必要が無い施策ですので、必ずチェックしておきましょう。
2.ドメインの保護
Webサイトのセキュリティを強化するためには、SSL認証(https://)を受ける必要があります。
セキュリティ強化は検索順位向上だけでなく、個人情報を取り扱うサイトにとっても重要です。
3.スマホ対応
モバイルフレンドリーなサイトはGoogleに好意的に評価されるため、モバイルでの閲覧体験は非常に重要です。
スマホ対応できているかについては目視でも確認可能ですが、できればモバイルサイトの診断ツールを使用して確認しましょう。
4.表示速度の改善
表示速度の改善は検索順位に影響します。
ユーザーが待たされる時間が長い場合、速度を改善する必要があります。
5.キーワードの選定と最適化
キーワードの選定と最適化は重要です。
ターゲットユーザーが検索するキーワードを選び、良質な情報を提供することがGoogleの順位に影響します。
6.タイトル・見出しへのキーワードの盛り込み
キーワードをタイトルや見出しに組み込むことで、コンテンツのテーマを明確に伝えます。
ただし、過度にキーワードを使用しないように注意が必要です。
7.検索意図を考慮したコンテンツの作成
コンテンツにキーワードを組み込み、検索意図に合った情報を提供することで、Googleの評価を向上させましょう。
8.トピックの専門性(オーソリティ―)の強化
1つのトピックに特化し、専門性を高めることで、GoogleはWebサイトを高く評価します。
これにより、トピックのオーソリティーを高めることができます。
9.内部リンクの強化
クローラーはページ同士のリンクを通って巡回すると紹介しました。
内部リンクを強化することでクローラーに読み取りに来てもらえますし、そのため検索エンジンに認識されやすくなります。
10.被リンクの獲得
被リンクとは、端的には他のサイトに設置されたリンクのことを指します。
クローラーは「他のサイトにリンクを貼られるような良質な記事」と考えるため、被リンクのある記事を高く評価します。
以上が検索順位を上げるための施策ですが、最初からすべて意識してコンテンツを作成するのは困難です。
最初はチェックリスト的に使い、慣れてきたら常に意識できるようにすると良いでしょう。
□検索順位を上げるためにやってはいけないNG事項
検索順位を上げるための10のポイントを紹介しましたが、反対に検索順位を上げるときにやってはいけないこともあります。
ここではそんなNG事項について解説します。
*不正な被リンクの獲得
かつて盛んにおこなわれていたSEOの手法です。
役立つ記事を書いて被リンクを獲得するのではなく、被リンクを獲得して高評価されることを目的にサテライトサイトと呼ばれるサブサイトを作ったり、業者から被リンクを買ったりといった行為が行われていました。
以上で被リンクを獲得した記事は、良質な物とは言えません。
クローラーのメカニズムの変更により、反対に不正なリンクはペナルティを受けるようになりました。
*低品質なコンテンツの量産
コンテンツを作ることでSEO効果が狙えますが、ただコンテンツを作れば良いという訳ではありません。
逆に低品質なコンテンツはSEOにおいて逆効果をもたらしてしまいます。
コンテンツを作るときは、良質なものを目指すのが大前提です。
良質なコンテンツを作れば自然と評価は高くなりますので、一つ一つのコンテンツに力を入れましょう。
□検索順位の確認方法
最後に、検索順位の確認方法を解説していきます。
施策に効果があったのか、どんな施策が有効なのか判断するためにも、ここで方法をしっかり確認しておきましょう。
検索順位を測るときは、ツールを用いるのが一般的です。
以下に検索順位のモニタリングが可能なツールを並べます。
*無料のもの
・Googleサーチコンソール
・検索順位チェッカー
・SEOチェキ
*有料のもの
・GRC
・Ahrefs
・RankTracker
・SEMRUSH
無料で使えるツールの場合モニタリングできるキーワードの数や機能に制限があることが多いため、手間もかかってしまいます。
基本的には有料ツールを使うのが良いでしょう。
□まとめ
Webサイトの検索順位を上げることは、オンライン成功の鍵です。
検索順位を決めるメカニズムは、クローリング、インデックス、検索アルゴリズムによって構成され、Googleのアルゴリズムは200以上の要因で影響を受けます。
検索順位を上げるためには、ドメインの正規化、ドメインの保護、スマホ対応、表示速度の改善、キーワードの選定と最適化、キーワードの盛り込み、検索意図に合ったコンテンツ作成、トピックの専門性強化、内部リンク強化、被リンクの獲得などの施策が重要です。
しかし、これらを最初から完璧に実行するのは難しいため、進化と改善を続けながら取り組むことが大切です。
検索順位の向上は時間と労力がかかる作業ですが、良質なコンテンツと適切な施策を組み合わせて取り組むことで、Webサイトの成功に繋げることができます。
SEO担当者はこれらのポイントを押さえ、常に最新の情報にアクセスし、努力を続けると結果が出てくるはずです。